令和への白龍の誓い

令和の時代が幕開けとなりました^^

お祝いに久しぶりに物語を作ってみました。

 

 

昔から、人間の目には見えない

人間の恐怖をえさにする存在がいました。

 

その存在を「トカゲ人間」だという人間もいました。

光の加減で普段は人間の姿に見えるようにしているのですが

実際はトカゲの顔をしています。

そして知能は高く、普通の人間にはない能力を持っていました。

 

 

その「トカゲ人間」は

人々を怖がらせて出た「恐怖」をえさとします。

 

ところが、ある時ターゲットにしていた少女を怖がらせて

恐怖を食べようとして大きく口を開けた瞬間に

 

少女から出た光り輝く智慧の玉を食べてしまいました。

智慧の玉を食べたトカゲ人間は苦しみ悶え続け最後には動けなくなりました。

 

そしてそのまま時が過ぎ脱皮の時期が訪れた後に、トカゲから青い龍の姿へと変わっていました。

ただ、身体は本来の龍の大きさでもなく、トカゲ人間だった頃の大きさもなく

小さなトカゲと同じくらいのサイズになっていました。

 

サイズは小さくても食欲は旺盛です。

龍になってすぐに人間の恐怖を食べに行ったのですが、

まずくて吐き出してしまいました。

お腹が空いて何を食べたらいいか分からず、涙を流した瞬間に姿が現れてしまい、

 

人間にばれないように慌てて雲の上へと空高く上がっていきました。

 

雲が広がる上で泣きながら考え続けた結果、

あの少女を探し出して、もう一度智慧の玉を食べてみようと思いました。

 

少女はいつ何時も光り輝く智慧を出していたのですぐに見つかりました。

そして少女から出る智慧の玉を食べてみました。

 

すると最初に食べて苦しみ悶えたのとは全く逆で

あまりの美味しさに不思議な幸福感と明快、爽快感に包まれました。

 

すると内側から力が湧き起こり、トカゲの時と違った

未来を見通せる能力も出てきました。

 

サイズもどんどんと大きくなり、色も白へと変化していきました。

 賢いトカゲは白龍には敵わないと知っていたのであえて戦うことをしませんでした。

 

少女は目に見えずとも、その存在には気付いていました。

 

たまに白龍が傍にいない時には

姿が見えないように雲の上に隠れて

智慧の感動から出る嬉し涙を流しているのだろうと空から降る小雨を見ながら微笑んでいました。

 

そして短い小雨が止んだ後には晴れやかな心で空で踊ってさわやかな風から

聞こえる心地良い音を感じながら

晴れの日も雨の日も白龍が空にいることも知っていました。

 

少女の名前は「令和」

ー「平成」の両親が「こういった時にはこういう智慧を出せばいい」と

様々な経験から培った智慧の話を聞いて育っていたので

怖い思いをした時にも智慧を出すことを自然と身に付けていました。ー

 

能力の高い白龍は 少女が智慧が出るように

たまに自分の知識を少女の頭の中にささやき、また自分の持っている能力も与えながら

 

恐怖を食べるために人間を怖がらせるトカゲを寄せ付けないように、

近くでも、また空の上にいても永遠に守り続けようと誓いました。 

 

2019.05.1 11:32:18ブログ記事